9を知るブログ

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アフガニスタンの子ども達2004

2010/09/02

仏訳「9条」大使館に
平和の願い海外へ みなべの会 元世話人の遺志継ぐ
(2010年9月1日 読売新聞)
 約1300回にわたって
自らの戦争体験を語り、
今年5月に96歳で死去した
本多立太郎さんの「海外の人々に
日本の平和憲法を知ってほしい」との願い
をかなえようと、本多さんが世話人を務めた
みなべ町の「みなべ九条の会」が、
憲法9条を仏語訳したものを、
駐日仏大使館へ送る準備を進めている。

亡くなる直前まで渡仏計画を練り、
平和の願いを海外に広げようとしていた
本多さんの思いを、大使館を通じて
海のかなたの市民たちへと届ける。

 本多さんは、中国人捕虜を
自らの手で殺害したり、シベリアで抑留されたり
といった体験を「戦争出前噺(ばなし)」と名付け、
学校などで20年以上にわたって繰り返し訴え続けてきた。
中国でも講演し、昨年11月の同会の集いで
「次はぜひ、知人の住むパリの街角で9条を
記したビラを配りたい」と意気込んでいた。

 しかし、今年に入って体調を崩し、
5月27日に死去。会のメンバーらは、
「本多さんの遺志をかなえたい」と、
大使館への送付を思いついた。

 条文のほか、フィリップ・フォール大使
あてのあいさつ状の仏語訳を、
メンバーの知人に頼んで進めており、
今月中に東京の仏大使館に郵送する。
同会の柳田孝二代表世話人(61)は
「本多さんの熱い思いを引き継ぎ、
戦争放棄をうたった素晴らしい憲法が
日本にあることを、海外の人々に広めたい」と話している。